元小学校教員のわこです。
考えに考え抜いて、ある程度退職の意向が固まった時。
本来なら、そのまま管理職(校長や教頭)に気持ちを伝えますよね。
正式な手順としてはそれで間違いないのですが。
真っ先に管理職へ伝えると、その後話合いや手続きで、結構遠回りすることになります。
ですので、ここは私の経験上、
という方を紹介します。
私の体験談
校長へ伝えたのが、一番最後だった

私は、退職の意向を管理職(校長)へ伝えたのが、一番「最後の手順」でした。
「最後」と書くと、手順を無視したかのような乱暴な人に聞こえますね(笑)
自分で考えに考え抜いて、家族にも相談して。
信頼する周りの人にも相談して。
そして退職の気持ちがしっかり揺るぎないものになったとき。
その時、最終的に正式に伝えたのが、校長ということになります。
つまり、もう気持ちに変動がないと確信してから、校長に伝えました。
管理職に最初に言うと、あれこれと入れ知恵をされてしまう

なぜ、管理職へ先に相談をしなかったか。
それは、先に管理職へ伝えると、余計な入れ知恵をされてしまうからです。
例えば、
あと○年勤めてくれれば、希望する地域へ転勤できる予定だよ。
とか
来年まで頑張ってくれれば、比較的ラクな学級を担任してもらうつもりなのに。
などという、不確定な期待です。
上記の言葉は、実は私が校長から言われた言葉なんです。
管理職は、部下の退職意向を聞くと、なぜか一度や二度は引き留める傾向があるらしく。
(これはあくまでも私の個人的な憶測です。
そのような傾向が多々見られるのは、管理職の権限として何か理由があるのでしょう)
なので、管理職へ退職の意向を先に伝えると、気持ちが揺らぐ人がとても多いのです。
私の先輩は、ここ6年ほど退職の引き留めにあっています。
毎回「今年ことは辞めるぞ!!」と言ってはいるものの。
管理職の言葉にほだされて、気持ちが揺らぎ、退職撤回を繰り返しています(笑)
このように、気持ちがしっかり固まらないまま先に管理職へ話すと、
あれこれと入れ知恵をされてしまい、気持ちがぐらつきやすいです。
結局、退職から遠ざかってしまうのです。
管理職より先に、相談しておくとよい人
事務職員(事務室の先生)

一番のおすすめは、事務室の先生です!
管理職は、自分の部下で退職意向者が出たとき、
- 勤務・辞令について → 教育委員会
- 退職の手続きや仕組みについて → 共済組合
に連絡をするんですね。
①については、学校での実務に関係することなので校長も詳しいのですが。
問題は②です。手続き上のことはご存じでないことが多いため、共済組合に連絡をします。
すると、共済組合からは
「所属校の事務職員からの指示をあおぐこと」
と言われるのです。
そのため、最初から事務の先生に相談をし、あらかじめ話を聞いておく方がいいですよ。
事務室の先生に聞いておくと便利なのは、以下のことです。
【お金のこと】
- 傷病手当金や障害年金がいくらもらえるのか
- 退職金がおよそいくらもらえるのか
- 退職後の社会保険の仕組みはどうなっているのか
- 国保と共済組合保険の任意継続では、どちらが得か
【手続きのこと】
- 退職の手続きで必要なことはなにか
- いらない手続きはあるか
- 退職の種類はどんなものがあるか
- 自分はどの退職の種類にあてはまるのか
他にもありますが、一度にたくさん聞くとちんぷんかんぷんなので。
まずは、お金のことと手続きに関することを押さえておけばいいでしょう。
養護教諭(保健室の先生)

保健室の先生にも、大変お世話になりました。
養護教諭に話しておくとよいことは、以下の通りです。
- 自分の心身の状態を知ってもらう
- 自分の体調に応じたアドバイスをもらう
- 適切な病院を紹介してもらう
- 必要なら、管理職へ助言してもらう
他にも、保健室の先生に味方になってもらうと助かるなと思うのは、
- 自分と似た休職・退職事例を教えてもらえる
- 現場を離れていても、健康診断などの手続きをしてもらえる
- 退職後も、体を心配して連絡をくれる
などでした。
養護教諭って、基本的に情が厚く温かい方ばかりなので、親身になって相談に乗ってくれるんですよね。
必要な情報は、自分で手に入れること

退職の手続きは、けっこう厄介で手がかかります。
それをすべて管理職から言われるがままに任せていると、遠回りになることが多いです。
事務職員や養護教諭を味方にして、情報を収集し、自分で退職手続きを理解しましょう。
その方が、案外近道だし、お金の面でもお得な方法を選ぶことができますよ。
何でもこつこつ社会勉強です。
あなたの一歩を応援しています!!
私もできたから、みんなもできるよ。