元小学校教員のわこです。
年度末ということもあって、ここのところ、現役の先生方とお会いすることが多いです。
まあ、大体は愚痴聞きの相手として呼ばれているのですが(笑)
そのたびに、
「わこさんはいいわね。
教員辞めたから、悩みなんてないでしょ?」
とか
「仕事してないから、悩みなくていいねー」
などと言われます。
そのたびに、表情では
とにっこり笑って、その場を終わらせますが・・・。
心の中では、
とバリバリに叫んでおります(笑)
どうして働いている人は、
仕事を辞めた人は、悩みがない
と思うのでしょうね?
それは、まさに
「仕事ことが悩みのすべて」
になっている現代人の偏った思考そのものだと思うのです。

働いている人のほとんどの悩みが「仕事」

仕事を辞める=悩みがない
と決めつけられる理由。
それはきっと、
働いている人のほとんどの悩みが、「仕事中心」だから
この一言に尽きます。
例えば、仕事にまつわる悩みってこんなものがありますよね。
- 上司や管理職との関係性
- 部下との関係性
- 残業が多い
- 給料が安い
- 職場(同僚間)の人間関係
- 社外へのクレーム対応
働いている時間は、一日の大半を占めるので、考えることは仕事のことが多くなります。
そうすると、当然悩みは「仕事中心」になりますよね。
実は、他にも悩みはあるはずなんです、きっと。
でも、他の悩みを考える暇もないくらい、仕事の悩みで脳内を占領されるのが実情でしょう。
それくらい、多くの人が仕事に対して、不平や不満、悩みを抱えているのだと思います。
人それぞれ、「悩みの種類」が違うだけ

では、仕事をしていない人や仕事を辞めた人は、悩みが一切ないのでしょうか?
まさか、そんなことはありません。
私も仕事を辞めた一人として、声を大にして言いたいのですが、
仕事をしていない人は、仕事とは違う、別の悩みを持っているのです。
つまり、
悩みの種類は、人それぞれ違う
のです。
例えば、私の場合だと、こんな悩みがありますよ。
- 双極性障害という病気とつきあう辛さ
- 贅沢できない生活
- 所属する組織がないことへの心細さ
- 将来の見通しがはっきりしない
でもね、私は辞める前に、
それなら、どっちの悩みを取るか?
こんな風に、心の中でたくさんシミュレーションをしたんです。
それで、考えに考えて、退職の道を選択しました。
どっちに転んでも、辛いことはある。
それなら、私は仕事の悩みを抱えるより、それ以外の悩みを抱えることを選んだわけです。
どんな種類の悩みを抱えるかは、自分で選べる

私に
「仕事辞めたから、悩みなくていいねー」
と言った人も、本当は心の中ではわかってたはずです。
誰にだって辛い思いや悩みはあるってことを。
でも、それを私に言いたくなるくらい、今の仕事での悩みが大きいのでしょうね。
あとは、ただ単純に
「いいなー、仕事していなくて」
「退職する勇気があっていいなー」
という羨ましさからくるものなのでしょうね。
でも、誰にだってそれぞれの悩みがあります。
人をうらやんでも仕方ありません。
悩みの種類は、自分で選べますよ。
どうせ悩むなら、どんな種類の悩みを抱えるか。
一度じっくり考えて見るといいですね。
自分の器の大きさにあった、適切な悩みを抱えるためにも。
悩むことは悪いことではないはず。
